東京へ出張するときは、高速バスを使うのですが、バスの停留所(大町駅)へは歩いていくことになります。
先日2日間の出張へ出かけようとしたら雨がぱらつき始めたので、車に載せておいた常備傘を持っていくことにしました。しかし絶対に無くしてしまう気がして、この傘とはこの旅でお別れだと、その時やけにはっきりとした予感がしました。

少々遅れ気味の出発だったので、小走りで駅まで行きます。なんとかバスがくる前に到着することができたので、缶コーヒーを買いに自動販売機へ。お金を投入しているときに、なんと早々にバスがきてしまいました。
あれ、まだ時間があるはずなのに! と思いながら慌てて荷物を取り乗車。席に着き、改めてチケットを確認してみたら、僕が覚えていた発車時刻は10分遅れで、本来なら僕が駅に着いたときには発車していたはずだったのです。チケットを買ったときに販売員のおばさんに確認した時間が間違っていたためで、バスが遅れて来なかったらあやうく乗り過ごすところでした。

さて、少し落ち着いてみると、手元に傘がないことに気付きました。なんと30分もしないうちに無くしてしまったようです。予感的中で、あまりにもあっけない結末に苦笑いするしかありませんでした。
さよなら、長いあいだありがとう、僕の傘。

東京でそれを笑い話にして、「これで大町に戻ったときにまだ傘があったら、田舎はすばらしいと思うよ」なんて言っていたんですが、2日後帰ってきたらまだありました。
田舎はすばらしいです。傘を取り戻してしみじみと思いました。

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