しらかば保育園訴訟控訴
2009,12,18, Friday 01:29 PM( 活動日記 )
昨日、12月定例議会が終わりました。

今議会で一番大きな争点は、しらかば保育園訴訟の控訴についてでした。

12月4日に、長野地裁から判決がでました。内容は、被告(牛越市長)に対して、市が被った損害3173万円余を
腰原前市長(現副知事)ら4者に請求を求めるものでした。

市は何ら損をする内容ではなく、損害を払ってもらうように請求するのですから得する内容でした。

原告勝訴=市が敗訴と言われていますが、よくよく考えてみると、原告は自腹で5年の裁判をやりましたが勝訴したらと言って、
損害金が原告に支払らわれるわけではありません。市が得する判決ですので、誰が勝ったのかと思います。

原告にとっては、何ら自らの得にもならないにもかからず、
市政の正常化や真相究明、また損害を取り戻すために、奉仕の精神で裁判を起こしたのですから、
大したものです。

その判決に対して、市長は新たに税金を支出して、控訴したいとのことですから、市民の皆さんには何が何だかわからないと
思います。実際、市民の方々から控訴の理由がわからないと何度も質問を受けました。

憶測はできますが、実のところ、私にも市長の本心が良く分かりません。

市長は控訴の理由を議会で2つ挙げました。

1つ目は、裁判所の事実認定に誤認がある、とのことでした。しかし議会において、その誤認の内容を具体的に
明かさないので、市長は判決文のどの部分を納得していないのか分かりません。
具体的な事例を挙げないで、事実誤認があると言われても、それが控訴の理由にあたるのか私には判断ができません。

2つ目に、市に損害がなかった、とのことです。
損害がなかった理由としては、設計業者2者に、問題が発覚してから、現在建っているしらかば保育園の建設費が高いのか
どうか見積もってもらったところ、そうでもなかったからとのことです。

私はそれについて、2つの理由から、市の主張よりも判決のほうが妥当と議会最終日(17日)反対討論で述べました。
1つ目の理由については、話が複雑なので省略しますが、市の主張には矛盾があると指摘しました。

もう一つは、昭和28年に最高裁がこの手の訴訟において、「公正な価格」とは何かとの判断をしています。
それは、「「公正な価格」とは、入札なる概念を離れて客観的に測定せらるべき公正な価格の意ではなく、
当該入札において、公正な自由競争によって形成せられたであろう落札価格に他ならない」
とのことです。

つまり、事後に2業者に見積もってもらい問題がないというのは、
「入札なる概念を離れて客観的に測定せらるべき公正な価格」にあたり、これは談合訴訟などでいうところの
「公正な価格」ではないとの意味です。

この最高裁判決は、談合訴訟などではよく引用される主流の考え方で、市が控訴しても控訴審でも高い確率で同じ
理由で、市の主張は採用されないと思います。

この理由では控訴審では勝てないことを、私から指摘されなくても市長は十分承知のはずです。

私は、これらの理由を挙げ、市長の挙げる控訴の理由では、新たに税金をかけてまでする根拠にならないとの判断から
控訴には反対しました。現在までに、市は弁護士への謝礼などで750万円かかっています。

一体どこに市長の本心(ねらい)があるのか、いまだによくわかりません。

来年に知事選と市長選があり、今、結論がでることは不都合だから、結論を先延ばしにした、
と思われても仕方がないと思います。

聞いたところでは、実際に副知事から複数の議員に電話が入ったそうです。それがもし事実であれば、
それにより態度が変わったと思われる議員が複数います。

市民益がどこにあるのか、誰のための控訴なのか、疑問だらけの結果でした。


議案に反対したのは、太田議員、松島議員、大和議員と私の4人でした。それ以外の議員は議案に賛成しました。

議会のHPで誰がどのような討論を行ったのか、議会録画が近いうちにアップされます。
最終日(17日)で議案第104号で3名の反対討論、5名の賛成討論が見ることができます。
是非ご覧ください。
http://www.city.omachi.nagano.jp/kbn/00032412/00032412.html













[ Response ]
comments (4) trackback (1)

ライブ中継を見ていました。反対討論のような『賛成討論』がありましたねー
一審では『市が敗訴』と言われましたが、実は『実損はない』のは同感です。

なんで受け入れないのか?、本当は受け入れたかったのでは?というのを拙ブログで書いてあります。それにしても時間がない。

議員各位に市民の意見を聞く時間がなかった?

| takeyama | EMAIL | URL | 2009/12/19 01:21 AM | S.w9itvA |

ブログ拝見しました。

控訴期限が2週間というのはあまりに短いと思います。

4日に判決がでて、15日夕方に議会に対して、市長は控訴の意思を示しました。18日が控訴の期限で、17日が議会の最終日です。

こんな短期間に難解な判決文を理解し、控訴が妥当かどうかを判断するのは議員にとって至難のことです。

大変だったことは事実だと思います。
| yagi | EMAIL | URL | 2009/12/19 01:59 AM | 8mJSN01g |

なんなんでしょうかねぇ?

議事録のアップも未だのようで、全協でいったいどんなやり取りがあったのか見当がつきませんが、極めて分かりにくい控訴ではありますね。

討論とか、ボンクラ議員の意見ではなく、是非ぜひ市長本人の説明が聞きたいと思います。
3000万を超える歳入?を棒にふってさらに訴訟費用の負担と、こりゃ是が非でも市長には市民に対して明確に説明する「説明責任」が絶対あります。

どうしたら、キチンと市長に説明させる事が出来るのでしょうか?
| fuzzy | EMAIL | URL | 2009/12/23 06:51 PM | MgOsdK7Q |


市長にきちんと説明してもらうには、大糸タイムなどの公開の場や
市長への手紙で求めるのが現実的ではないでしょうか?

満足のいく説明がもらえるとは思えませんが・・・
| yagi | EMAIL | URL | 2009/12/24 11:46 AM | 8mJSN01g |











http://www.shiftra.jp/yagi/blog/tb.php/261
行政訴訟
雪が降っているし、毎日が日曜日だから・・・

昨日(17日)は市の議会のインターネットライブ中継を覗いて過ごした。
今度のような『こ...
| 岳山に吹く風は! | 2009/12/19 01:08 AM |
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